どうも、は→とです。
X-T5とほぼ同時期に購入したシグマの18-50mm F2.8のレビューです。
Eマウントの方は1年以上前に発売されているのでこの製品自体としては今更感があるのですが、Xマウントユーザーとして使ってみた感想を書いていこうと思います。
外観(XF18-55との比較も)
それでは、外観から見ていきましょう。
箱から出した所。
富士フイルムの標準レンズである18-55mmとのサイズ比較です。
キャップのサイズ違うしフィルターも比較の邪魔になるので、どちらも外したところ。
パッと見て分かるのはシグマの方が長く、細いです。
ちなみにシグマのレンズはズーム方向がキヤノンと同じで、富士フイルムとは逆になります。
シグマの方がマット感がある黒の塗装です。こちらの方がかっこいいと思いますが、フジのボディの黒と合うのは当然ですがフジノンレンズの方です。
両者の性能差としては、
18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary | XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS | |
レンズ構成 | 10群13枚 | 10群14枚 |
全長 | φ61.6mmx76.8mm | ø65mm × 70.4mm |
質量 | 285g | 310g |
フィルター径 | φ55mm | ø58mm |
手ぶれ補正 | 無し | 有り |
望遠域 | 短い(50mm) | 長い(55mm) |
最大望遠倍率 | 0.35倍 | 0.15倍 |
絞りリング | 無し | 有り |
明るさ | F2.8 | F2.8-4 |
といった所でしょうか。絞り羽根はどちらも7枚、最小絞りも同じF22、最大撮影倍率になるのがテレ端なのも一緒です。
あと忘れていたのですが、フジノンには防塵防滴仕様無くて、シグマは有りです。
シグマの方がレンズが細く軽く、撮影倍率が大きく明るいのが長所です。
逆に、フジノンの方がレンズが短く焦点距離が長く、手ぶれ補正と絞りリングが付いているのが長所です。
こうやって考えると、富士フイルムのレンズもすげーな。これでキットレンズなんだから。
前玉の感じはそんなに変わらない。
印字が黒になるだけで、めっちゃ高級感が出ます。デザイン的にも、ここは圧倒的にシグマの方が好き。
しっかりメイド・イン・ジャパンです。
最短撮影距離が書かれています。テーブルフォトでも十分使える。
シグマはキャップのデザインが個人的に好みです。
コンテンポラリーのCマークが付いています。
フードは花形フードが同梱。APS-Cで18mmスタートなので切り込みが結構有ります。
内部は反射防止の為か溝有り構造です。
作りは結構しっかりしていますが、花形フードはあまり好きじゃ無いので使っていません。
実際に撮影してみて
一部Lightroomで弄っていますが、このレンズで撮った写真を紹介していきます。
このレンズは小型化の為に電子補正が掛かっているそうですが、気になることはあまりなかったですね。一部補正の為jpegとRAWで画角や湾曲が微妙に変わってたりする写真がありましたが、RAWから編集しても問題になる事はほぼ有りませんでした。
ある程度絞ればピントの合う位置の画質はかなり高いです。個人的には高画素機にも十分対応出来るレンズ(条件はあると思いますが)だと思います。
例えばこの写真。赤で囲った部分をトリミングしてみます。
ここまで拡大してもこれ位は描写してくれます。PC環境によっては1200ピクセルを勝手に引き伸ばすとボンヤリした写真になってしまうかもしれませんが、等倍で見てもらえれば、十分な解像度が分かるかと思います。
湾曲は少〜し樽型なのかな?Jpegでは無くRAWから編集したからかも。でも気になる写真は特に無かったです。十分真っ直ぐですね。
室内でF2.8とF4では差が大きいです。ただレンズ側に手ブレ補正が付いていないので、X-T5のようにボディ内手ブレ補正が付いているカメラが必須です。
XF18-50と比べて圧倒的なアドバンテージは、最大撮影倍率ではないかと思います。最大撮影倍率は0.35倍なので、まだまだ寄れます。
この時はまだLightroomがX-T5に対応出来ていなかった為、jpegを編集。X-T5から4020万画素にアップしたのでノイズが気になっていたのですが、正常に編集すれば、問題なさそうです(未対応時のLightroomでRAW編集したらめちゃくちゃノイズだらけの写真になりました。どういう仕組みなんだろ?)
こっちはバージョンアップで対応された後。ノイズも比較的少なかったです。
ワイド側のF値はXF18-55と一緒なので、差がつくのはテレ側。望遠でもF2.8を確保できるのと手ブレ補正のおかげて、APS-Cのカメラなのにマジで三脚要らない。
全部というわけではないですが、若干奥の玉ボケに模様が入ります。
こっちの方が分かりやすいかな。
これが一番分かりやすい。
奥に行けば行くほど、模様がはっきりします。
まとめ
総じて素晴らしいレンズですね。これだけ高性能なのにこんなに小型軽量。やっぱり小さいは正義。
でも比較対象になる位、改めて富士の標準レンズが凄い性能だというのも再認識できました。
標準レンズを持っていれば、絶対に必要かと言われれば、そんな事はないかもしれません。特にFUJIFILMユーザーとしては絞りリングがないのはやっぱり残念です。
個人的には、それでも買って正解だなと思いました。超広角・望遠みたいな極端なのを除いて、本当にこれ一本で、大体何とかなりますから。
本日はこれ位で。
ではまた。