どうも、は→とです。
前回に続き、今回はX-T5で僕がカスタム設定した内容の紹介をします。
これで一通り、カメラの設定が完了です。
これまでの設定の紹介はこちらから。
X-T4は持っていなかったので分からないのですが、X-T5はX-T3と比べ、カスタム登録の自由度が劇的に上がりました。
画質設定の内容だけで無く、フォーカス設定や撮影設定の内容まで登録出来ます。
つまり、例えば動き物の写真を撮るのが専門な人がモータースポーツと動物写真の撮影の為に追い込んだ設定を登録しておいて、カスタムの選択だけで一発でそれぞれ呼び出せたり、夜景等で三脚撮影時の手ブレ補正のOFFといったことまで登録して一度に変更出来てしまいます。
これは、うまく使えば非常に便利。
登録の仕方や、電源切るまで登録の変更状態が保持されるようになったりと、使い方も随分変わってしまったので慣れが必要ですが、X100Vの時以上に頻繁に使えそうな物になりました。
まだまだ極める必要がありそうですが、ひとまずX100Vのカスタムをベースにした設定を一通り登録し終えたので、紹介したいと思います。
- 各設定での写真一覧
- カスタム1:Reset
- カスタム2:PalePortrait
- カスタム3:Morning
- カスタム4:Daylight
- カスタム5:Twilight
- カスタム6:Night
- カスタム7:NegaFilm
- まとめ
各設定での写真一覧
まずは、各設定で撮影した写真の一覧は以下になります。
室内だと、このような感じになります。
写真が小さいので分かりにくいかと思いますが、何となく違いが分かれば。フィルムシミュレーションだけでも、クラシックネガとかは全然違いますね。
それでは一つ一つ見ていきましょう。
カスタム1:Reset
基本的な設定を自分にとって全てゼロの状態で、カスタムを一つ割り当てています。なので名前もResetと名付けました。
ダイナミックレンジやAUTO感度設定、AF設定など、とにかく設定できる全ての項目をきちんと確認し、フラットな状態を設定して下さい。
X-T5はX-T3と違い、「カスタムを選択していない」状態が選べます。なのでそれを初期状態にしても良かったのですが、それだと設定をいじった時に一度に元に戻せないので、変わらずカスタム1をこの設定にしました。
僕はカラークローム・エフェクトだけ弱の状態を初期設定にしている為それだけパラメーターを弄ってるくらいです。
一覧にすると、こんな感じ。
画像サイズ |
L 3:2 |
画質モード |
F+RAW |
RAW記録方式 |
非圧縮 |
JPEG/HEIF選択 |
|
フィルムシミュレーション |
|
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
OFF |
スムーススキン・エフェクト |
OFF |
ホワイトバランス |
AUTOホワイト優先 |
WBシフト |
R:0 B:0 |
ダイナミックレンジ |
AUTO |
Dレンジ優先 |
OFF |
H:0 S:0 |
|
カラー |
0 |
シャープネス |
0 |
高感度ノイズ低減 |
0 |
明瞭度 |
0 |
長秒時ノイズ低減 |
ON |
色空間 |
sRGB |
マウントアダプター設定 |
設定なし |
AFモード |
ALL |
AF-Cカスタム設定 |
SET 1 |
AFポイント表示 |
OFF |
フォーカスポイント循環 |
する |
フォーカス点数切り替え |
425点 |
プリAF |
OFF |
AF補助光 |
OFF |
顔検出/瞳AF設定 |
OFF |
被写体検出AF設定 |
OFF |
AF+MF |
ON |
MFアシスト |
PEAK レッド(弱) |
フォーカスチェック |
ON |
測光&フォーカスエリア連動 |
ON |
ワンプッシュAF時の動作 |
AF-S |
被写界深度スケール |
|
リレーズ優先/フォーカス優先 |
どちらもフォーカス |
タッチパネルモード |
AREA |
スポーツファインダーモード |
OFF |
プリ撮影ES |
OFF |
セルフタイマー |
OFF |
セルフタイマー設定保持 |
OFF |
セルフタイマーランプ |
ON |
測光 |
オート |
シャッター方式 |
M+E |
インターバルタイマー撮影露出平準化 |
ON |
インターバルタイマー撮影間隔優先 |
OFF |
フリッカー低減 |
OFF |
ブレ防止モード |
常時 |
感度AUTO設定 |
AUTO1 |
音設定と消費電力設定は省略 |
|
すごくないですか?
これだけ沢山の項目を、個別に設定できる訳です。
全てを一つ一つ書いていくとキリがないので、以下の設定の時は、変えた部分だけ紹介したいと思います。
ほぼ富士フイルムそのものの色なので、クセがなく何にでも使えます。
何の設定にしようかなと迷う時は、これで撮ります。
カスタム2:PalePortrait
二つ目も設定は少しだけ変えましたが、これもX100Vから引き継いでPalePortraitと名付けました。
フィルムシミュレーション |
PRO Neg.Std |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
弱 |
スムーススキン・エフェクト |
弱 |
WBシフト |
R:1 B:0 |
H:+1.5 S:-1 |
|
カラー |
-1 |
明瞭度 |
-1 |
顔検出/瞳AF設定 |
瞳AF AUTO |
MFアシスト |
PEAK 青(弱) |
ポートレートで少し淡い感じを出したい時に選んでいます。
人を撮るので自動で瞳検出を出来るようにして、マニュアルで撮る時にはMFアシストが赤だと肌に対して分かりにくい色なので青に変更しています。
今回カスタム設定は、多くが露出を少しだけ上げた状態で撮ることを想定しています。
紹介する写真は、露出±0の状態です。
家族など人を撮ることを想定したカスタムなのですが、家族の写真は上げれないので、スナップを。
人の代わりにこれを。実際の人でも、なめらかな肌になります。
色は薄めになるので、植物とかには合わないですね。鮮やかさが足りなくなる。
カスタム3:Morning
これもX100Vから引き継いで、ここから時間帯シリーズにしています。
朝のように爽やかさやシャキッとした感じを出しつつ、少し柔らかな感じも出したいなという設定です。
フィルムシミュレーション |
PRO Neg.Hi |
カラークローム・エフェクト |
強 |
カラークローム ブルー |
強 |
スムーススキン・エフェクト |
弱 |
WBシフト |
R:0 B:3 |
ダイナミックレンジ |
400% |
H:+3 S:-1 |
|
シャープネス |
2 |
明瞭度 |
-1 |
露出を少し上げ、ハイライトも+3にしつつでも白飛びギリギリを攻める為ダイナミックレンジを400%にしています。
ブルーが3なので、やっぱり青っぽい色になります。
室内ではあまり気になりません。
本当に朝の写真。個人的には結構弄ってる割には変になりにくいので、気に入っているカスタムです。
カスタム4:Daylight
結構色合いが変わります。カスタム5のTwilightという名前に合わせる為、一応昼間という意味も持つDaylightという名前にしました。
レトロチックな感じになります。
フィルムシミュレーション |
ETERNA |
カラークローム ブルー |
弱 |
WBシフト |
R:-4 B:5 |
H:-1.5 S:-1.5 |
|
カラー |
-2 |
シャープネス |
-1 |
明瞭度 |
-2 |
使い所が少し難しいですが、不思議な色合いが出せる設定です。
実際はかなり明暗差がある空間なのですが、のっぺりした感じになります。
室内では、比較的相性が良いかもしれません。
夏や冬みたいな、極端な季節に合わせやすい。
カスタム5:Twilight
名前通り夕暮れの時間帯をイメージしています。
一番設定に迷いました。
フィルムシミュレーション |
ノスタルジックネガ |
カラークローム・エフェクト |
強 |
カラークローム ブルー |
強 |
WBシフト |
R:2 B:1 |
ダイナミックレンジ |
400% |
H:-2 S:-1 |
|
高感度ノイズ低減 |
1 |
明瞭度 |
2 |
感度AUTO設定 |
AUTO3 |
X100Vの時は本当に夕方じゃ無いと結構色がおかしくなる事が多かったのですが、今回フィルムシミュレーションを変えたら案外夕方以外でも使えるようになりました。結構赤っぽい色になります。
とはいえ基本は暗くなり出す時間を想定しているので感度AUTOを最高感度を高めに設定しているAUTO3に変更し、どうせISOが高くなるのでダイナミックレンジも400%になるようにしています。
秋と相性良いですね。無理やり赤っぽく出来る。
これはやりすぎて失敗している例。ノスタルジックネガがハイライトをアンバー寄りにしますし、カラーもRが2でBも1にしている為、滝に色が付いてしまいました。
白いものを正しく白く表現したい時は注意が必要なカスタムです。
本当に夕方に撮影。全然夕日が焼けてなくても、力技である程度夕日っぽく撮れます。
カスタム6:Night
X100V時代は無かったのですが、今回ボディ内手ぶれ補正のおかげで夜の手持ち撮影も結構できる事が分かったので、夜の設定も入れました。
夜景やイルミネーションを撮ることを想定しています。
フィルムシミュレーション |
|
カラークローム・エフェクト |
強 |
ダイナミックレンジ |
400% |
H:-2 S:-2 |
|
カラー |
-2 |
高感度ノイズ低減 |
2 |
感度AUTO設定 |
AUTO3 |
普通の夜景の時は色が濃すぎる時があるので、その時はプロビアに変更したりします。
まだ使いこなせていません。
やっぱりちょっと色乗りが強すぎるかな。
イルミネーションは結構上手くいきます。
これ位の明るさの時は丁度良かったです。
カスタム7:NegaFilm
設定できるのが残り1つなので、X100V時代のネガとモノクロどっちの設定残そうか考えたのですが、迷ってネガ風の設定を残しました。
これだけ露出を少し下げた状態を想定しています。
前は白飛びを気にした設定にしていたのですが、露出を下げたらそこまで気にしなくて良かったのでX-T5ではダイナミックレンジはそのままにしました。
フィルムシミュレーション |
クラシックネガ |
グレイン・エフェクト |
強度 強/粒度 小 |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
強 |
WBシフト |
R:1 B:1 |
H:-2 S:-1 |
|
カラー |
-2 |
シャープネス |
1 |
明瞭度 |
-1 |
個人的にはクラシックネガ自体が扱いが難しいフィルムシミュレーションだと思っているので、少しだけマイルドにするのと、グレイン・エフェクトを使ってフィルム感を出した設定としています。
肉眼で見た景色と比べて、めちゃくちゃ印象が変わります。
これは結構ハマったかなと思った例。
グレイン・エフェクトが強だと、明瞭度を-1にしても結構パキッとした写真になります。もうちょっと明瞭度下げた方が使いやすいかな。どうかな…。
まとめ
今回のカスタムも、使っていくうちに変更する事はあると思います。
最初に書きましたが自由度が驚くほど高いので、X-T5のカスタム設定は特にお勧めです。使わないのは勿体無い。
いきなり7つも設定する必要はないので、まずは一つ、「普段こんなの使ってるな」というのを意識しながら設定して下さい。それが増えて行けいけば良いと思います。
今回はこれ位で。
それでは。