どうも、は→とです。
前回に引き続き、今回もX-T5の設定についての紹介をしようと思います。
今回はFnボタン、Qメニュー、マイメニューの設定の紹介をします。
その他の設定の紹介はこちらから
X100V時と同様に今更かもしれませんが、一応説明するとXシリーズは
- Fnボタン → ボタン(もしくはフリック)ですぐに設定を呼び出せる
- Qメニュー → 登録されている分の現在の設定が一覧表示され素早く確認し、そして変更できる。
- マイメニュー → メニューの中からよく使う項目をまとめられる
といった使い方が出来ます。
なので使う頻度的にもFnボタン→Qメニュー→マイメニューの優先度で設定をして下さい。
(Fnでしか設定できない、もしくはQメニューにのみしか割り当てられないといった項目もあるので、そこだけ注意が必要です)
この3つは、カスタマイズをするだけで操作性が格段に上がるので、是非色々試して自分なりの設定をしてほしいと思います。
Fnボタン
まずはファンクションボタンの設定の紹介をします。
工場出荷時と設定変更したものの一覧表がこちらです。
|
|
工場出荷時 |
カスタマイズ後 |
1 |
AF-ON |
AF-ON |
AF-ON |
2 |
R-DIAL |
フォーカスチェック |
フォーカスチェック |
3 |
Q |
Q |
Q |
4 |
AE-L |
AE LOCKのみ |
測光 |
5 |
VIEW MODE |
VIEW MODE |
VIEW MODE |
6 |
Fn1 |
顔検出 ON/OFF |
パフォーマンス |
7 |
Fn2 |
ドライブ設定 |
フィルムシミュレーション |
8 |
Fn3 |
測光 |
ホワイトバランス |
9 |
Fn4 |
フィルムシミュレーション |
顔検出 ON/OFF |
10 |
Fn5 |
ホワイトバランス |
被写体検出 ON/OFF |
11 |
Fn6 |
パフォーマンス |
画像サイズ |
もともと専用ボタンとして名前が付いていて機能が割り当てられている場所はほぼそのままですが、Fnボタンは全部変わりました。
それでは一つ一つ、見ていきましょう。
1.AF-ONボタン
割当:AF-ON
いわゆる親指フォーカスのボタンです。工場出荷時とそのままにしています。マニュアルフォーカスモード時にもワンプッシュフォーカスが出来るので便利です。
2.リアコマンドダイヤル中央押し
割当:フォーカスチェック
ピント位置の拡大表示が出来ます。X100Vの時はここにフィルムシミュレーションを入れていたのですが、X-T5では電子接点の無いサードパーティ製のマニュアルフォーカスレンズを使うこともあるので、ズーム機能は必須です。素直にそのままにしています。
3.Qボタン
割当:クイックメニュー
クイックメニューを開きます。これも工場出荷時のままの方が分かりやすいので、そのままにしています。
4.AE-Lボタン
割当:測光モード選択
ここは変更しました。X-T5は残念ながらX-T3と違い測光モード選択ダイヤルが無いので、どこかのFnボタンに測光モードを割り当てなければいけません。
AE LOCKは普段使うことないし、ボタンが特等席の使いやすい位置で、かつAELの文字がボタンに書いていても測光関係のボタンと言うことでそれほど違和感が無いので、ここにしました。
5.VIEW MODEボタン
割当:VIEW MODE設定
ファインダーと液晶モニターの表示を切り替えるボタンです。まぁ押すこと自体が余り無いボタンで、撮影する持ち方のまま押すことを想定したボタンという訳でも無いので、これも工場出荷時のままです。
6.Fn1ボタン
割当:パフォーマンス
全ファンクションボタンで最も使いにくいボタンです。なので一番使用頻度の少ないパフォーマンスをここに割り当てました。カメラのAF性能やファインダー表示の性能を上げたい時や、逆にバッテリーが少なくなってヤバい時とかに押します。
7.Fn2ボタン
割当:フィルムシミュレーション
AE-Lボタンと並び最も使いやすい位置にあるボタンです。ここにあれば、中指でフィルムシミュレーション選択を呼び出し、親指でダイヤルを回して選択できるので、最も素早く変更が可能です。
ブラケティング撮影や連写の設定を頻繁に変える人、またはHDRモードやアドバンスフィルターをよく使う人でなければ、この変更はオススメです。
8.Fn3ボタン
割当:ホワイトバランス
セレクトボタンであればどれでも良かったのですが、検出ボタンを2つ割り当てているのでそれを使用しやすい左右へ、残り上と下で、なんと無く押しやすいのは上かなと思って、ここにしました。
9.Fn4ボタン
割当:顔検出 ON/OFF
個人的には上下左右で一番押しやすいのが左だったので、ここにしました。人を撮る時に使うボタンなので、頻度はそこそこ高いです。設定でモード自体は瞳検出のAUTOにしています。
10.Fn5ボタン
割当:被写体検出 ON/OFF
「左右」でセットで覚えておけば素早く操作できるので、もう一つの検出モードは右にしました。ここで被写体検出のON/OFFの切り替えをして、被写体自体が設定のものと違う時はクイックメニューの方で選びます。
11.Fn6ボタン
割当:画像サイズ
消去法で、ここに画像サイズにしました。アスペクト比を3:2から16:9に変更することはまぁまぁあるので、ファンクションボタンに割り当てました。
Qメニュー
次は、クイックメニューの中身を紹介します。
同様に、工場出荷時と設定変更したものの一覧表はこんな感じです。
左上から、1〜16番で番付しています。
|
工場出荷時 |
カスタマイズ後 |
1 |
カスタム選択 |
カスタム選択 |
2 |
AFモード |
被写体検出AF設定 |
3 |
ダイナミックレンジ |
AF-Cカスタム設定 |
4 |
ホワイトバランス |
MFアシスト |
5 |
高感度ノイズ低減 |
グレイン・エフェクト |
6 |
画像サイズ |
カラークローム・エフェクト |
7 |
画質モード |
カラークローム ブルー |
8 |
フィルムシミュレーション |
スムーススキン・エフェクト |
9 |
ハイライトトーン |
ハイライトトーン |
10 |
シャドウトーン |
シャドウトーン |
11 |
カラー |
カラー |
12 |
シャープネス |
シャープネス |
13 |
セルフタイマー |
セルフタイマー |
14 |
顔検出/瞳AF設定 |
明瞭度 |
15 |
被写体検出AF設定 |
高感度ノイズ低減 |
16 |
X100Vの時にも説明しましたが、ここは使用頻度と共に、一つ意識しておくといいのがあります。
それは、「カスタムメニューで設定できる項目をなるべく登録しておく」こと。
そうすると、カスタム選択を変更するだけで現在の設定の一覧表みたいに表示・確認出来ます。さらにそこから微調整が容易に出来たりするので、自分の思うような設定に素早く変更できるようになります。
それでは同様に、一つ一つ見ていきます。
1.カスタム設定
ここはそのままです。カスタム設定を変更します。また別の記事にも書く予定ですが、カスタム設定の1は是非、「全て自分にとっての初期値」を割り当てておくと、弄りまくった設定を一発でリセット出来るのでオススメです。
2.被写体検出AF設定
とりあえずFnでON/OFFは出来るようにしておいて、被写体が動物なのか、鳥なのか、自動車なのかと、今の設定と違う時にここで選択できるようにしています。工場出荷時は後ろの方にありますが結構触る内容の為、上の方に移動させています。
3.AF-Cカスタム設定
あまり動き物を撮らないですが、被写体によってピントの食いつきを良くするために設定できるようにしました。
4.MFアシスト
普段はフォーカスピーキングの赤にしていますが、被写体が赤の時は別の色にしないといけないので、ここで変更できるようにしています。
5.グレイン・エフェクト〜12.シャープネス
全て写真のパラメータに関わる項目ですね。なので2〜3行目でまとめて確認・変更ができるように固めています。なるべく初期設定を活かせるように、今の順番になりました。
13.セルフタイマー
これも手ブレが気になる長時間露光や三脚使って家族写真に自分も入りたい時は必須なので、もとの位置にそのまま残しています。
14.明瞭度〜15.高感度ノイズ低減
これも写真のパラメータに関わる項目ですね。X100Vより項目が増えて2〜3行目で入りきらなかったので、ここに入れました。
16.EVF/LCD明るさ
これもそのままです。屋外とかで明るさ調節をする時に設定できるようにしています。
マイメニュー
最後は上記から漏れて、それでもそこそこ使う内容を、ここに入れました。
沢山登録できますが沢山あるとせっかくのマイメニューなのに素早くアクセス出来なくなるので、なるべく厳選した方がいいと思います。
僕が登録したのは、以下のものになります。1ページでまとまるようにしました。
ブレ防止モード
内容:手ブレ補正のON/OFFを設定します。
三脚を使う時はOFFにする必要があるので、ここに入れました。
ドライブ設定
内容:ドライブモードの設定を変更できます。
僕はFnボタンでドライブ設定を無くしたので、ここに入れています。ほぼ使わないのですが、ブラケティング撮影とかアドバンストフィルターを変更したい時に、ここから設定します。
ほぼ使わないですが。
デジタルテレコン
内容:拡大した画像をデジタル超解像処理によって撮影できます。
これも積極的に使うことは無いと思いますが、今回画素数が4020万画素にアップしたことで、1.4倍クロップでも3:2比率で5472×3648ピクセルもあります。十分使えるので、必要な時に使用できるよう、ここに登録しました。
長時間ノイズ低減
内容:ONにすると、長時間露光撮影時のノイズを低減できます。
基本ONですが、連続撮影したい時にテンポ悪くなるので、簡単にOFFにできるようにここに入れました。
マウントアダプター設定
内容:マウントアダプターを装着したときの設定を行います。レンズ1〜レンズ6に個別の設定を保存することができます。
マウントアダプター無くても、電子接点のないサードパーティ製レンズにExif情報を付加する事が出来るので、是非設定しましょう。
多重露出
内容:多重露出で撮影した複数の画像をどのように合成するかを選べます。
今までのXシリーズで、多分5回位しか使った事ないですが、一応ここに入れて、すぐ設定できるようにしています。また、もっと使っていこうと思います。
ピクセルシフトマルチショット
内容:ボディ内手ブレ補正を利用して、0.5画素単位でシフトした画像を20枚撮影し、それぞれRAW画像で記録できます。
専用ソフトがいるそうですが、1.6億画素相当ってすごく無いですか?
いつか使いたいと思って、ここに登録しました。頻度が少なければ、消そうかなとも思っています。
ワイヤレス通信
スマホに画像を転送したり、リモート撮影の為に使用するので、ここに登録しています。
まとめ
また弄っているうちに変更するかもしれませんが、今のところはこれがベストです。
人によって最適解は違っていて、それぞれの使用方法にカスタマイズするのもカメラの楽しいところ。
少しでも参考になれば幸いです。
今回はこれ位で。
ではまた。