どうも、は→とです。
昨日、皆既月食でしたね。
えぇ、撮りましたよ。
APS-Cのカメラなので限界がありますが、何枚かはマシに撮れましたので、
その時の設定も含め、少しだけ紹介したいと思います。
設定
高性能なカメラであったとしても、完全オートで綺麗な月食写真は撮れません。
なんせ、月は小さくて、月食はかなり暗いんです。
どんな設定で撮ったかを、まずは少し紹介したいと思います。
機材は
カメラ:X-T3
これです。早くX-T5届かないかな。
レンズ:SIGMA 150-600mm F5-6.4 DG OS HSM Contemporary
キヤノン用のレンズなのですが、マウントアダプターを付けて撮りました。
焦点距離は換算900mm。
次に各設定ですが、
絞り:最も明るく
僕の今回の構成では、F6.3です。
ISO:12800
フルサイズだともう少し上げれるかもしれませんが、X-T3でRAWで最大まで上げて撮っています。
シャッタースピード:オート
ISOに余裕のあるカメラなら、ここをブレない設定にする方がいいと思うのですが、X-T3のセンサーサイズはAPS-Cで明るさが足りてないので、ここをカメラ任せにしました。
露出:-1 ~ -1 2/3位
何枚か撮ってみて、様子見ながら調整。何にせよ、ちょっと下げた方が良かったです。シャッタースピードも少しでも稼げるので。
測光モード:スポット
アベレージだと明るくなりすぎたりマルチだと撮るたびに安定しません。被写体の明るさを確実に狙えるように、スポットがおすすめです。
フォーカスモード:マニュアル
オートもやってみたのですが、被写体が暗く、しかもマウントアダプターを介した状態なので、なかなか合いません。マニュアルでピント合わせた方が早いです。
優秀なカメラなら、オートで良いと思います。
セルフタイマー:10秒
リレーズボタンを持っている人はそれ使えばいいと思いますが、僕は持っていません。
めちゃくちゃ焦点距離が長いので、シャッターショックの影響をもろにうけます。セルフタイマーを使って揺れが収まってからシャッターが切れる状態でないと、ブレ写真を量産してしまいます。
三脚:なるべく大きい物+ギア雲台がオススメ
僕は安物のカーボン三脚で。理由は自分の持っている奴で一番大きい三脚だったからです。また、自由雲台のLeofoto G2 + NP-60を付けて撮影しました。
せっかく構図を決めても、地球の自転運動にてどんどん月が画角から逃げていってしまいます。毎回自由雲台だけだと微調整が非常に難しいので、先に自由雲台で大体画面の中に月を捉えて、ギア部分で都度微調整すると撮影がスムーズです。
カメラの画質設定:お好きにどうぞ
僕はLightroomで後から編集したので、ここは弄っていません。撮って出しの人は、追い込みましょう。
それでは、実際に撮った写真を紹介します。
こんな感じになりました
仕事終わりだったので、既に食は始まっていました。
食の最大になる前だったのかな。ちょっとだけ上の方が明るい状態でした。この状態になるまで、5枚ほど。やはり微調整が必要です。
編集無しで一番自然な赤銅色になったのはこれでした。画質自体はかなり弄っています。
食の終わりまでは撮らず、さっと撮って帰りました。
Lightroomの編集設定
そこまで手間暇かけていませんが、サクッと編集した内容も少し紹介します。
露出:気持ち、感覚で
大体元のままの方が多かったですが、何枚か、何となく暗すぎかなと思ったら少し露出を上げました。
明瞭度:60〜70位
シャッタースピードが足りていない上に、大気の影響で月がぼんやりします。ここを上げて、月をはっきりさせます。
かすみ除去:20〜30位
あんまり変わらなかったですが、ちょっとだけ。
シャープ:50前後
まだ月がボンヤリしますので、更にシャープネスを上げています。
ノイズ軽減:20前後
ここまでで、かなりノイズが出ています。あまり軽減しすぎるとまたボンヤリしてしまいますので、この辺りは好みです。
マスク補正
次に、真っ黒の部分にもかなりノイズが有りますので、空のマスク補正をします。
シャドウ、黒レベル:-100
これだけで、だいぶノイズが消えてくれます。
明瞭度:-20位
やりすぎると星まで消えてしまうので、少しだけ。
ノイズ:+100
あまり効果は少ないですが、最後の微調整に。
だいたい、これくらいやりました。
まとめ
最後にトリミング写真を。
やっぱりちょっとボケてますね。難しいです。
あと、天王星食は分からなかった(笑)
もっと写真の腕を上げたいと思います。
今回はこれ位で。
ではまた。