どうも、は→とです。
昨晩のX-T30IIの発表、やはりマイナーアップデートでしたね。気になるファインダーは今回も変わらず…
やはり今回もパスです。
今日の本題はこっちです。
以前のX100Vのカスタマイズ紹介から、ずいぶん期間が開いてしまいました。
今でも手軽に持ち出せるということでX100Vは大体バッグに入ってます。スナップに最適で、非常におしゃれなカメラですね。 カメラがカッコいいと、自然と写真を撮るようになります。
さて、①の時に「またカスタム登録の記事を別で書きたい」と書いていましたが、ようやく書くことが出来ました。
やっとまとめる事が出来たよ。
X100Vでは、自分で設定した項目を、全部で7つ登録することが出来ます。
富士フイルムは「撮って出し」を信条にしている位、普通に撮っても「絵」になるように作られています。
ただ、人それぞれ好みが違いますよね。
コロナもあるので、なかなか写真を撮りに出かけられていませんでしたが、それでも少しずつ撮影・カメラ内現像を繰り返して、やっとある程度自分の中での設定が出来てきました。
自分の好きな設定が決まっていると、あらかじめ登録しておけば必要な時に素早く呼び出せるので、写真の仕上がりに統一感も出せます。まだまだこれからも設定を変える可能性はありますが、ひとまず、今現在の設定を紹介したいと思います。
各設定一覧
細かく見ていく前に、まずは設定の一覧を紹介したいと思います。一つ一つの紹介の時にもまた表を出しますので、飛ばしてもらっても構いません。
各項目の略称は以下の通りです。
FS:フィルムシミュレーション
GE:グレイン・エフェクト
CCB:カラークローム ブルー
WB:ホワイトバランス
WBS:ホワイトバランスシフト
DR:ダイナミックレンジ
NR:ノイズリダクション
|
Reset |
PalePortrait |
Morning |
Daylight |
Twilight |
NegaFilm |
MonochromeFilm |
FM |
PRO Neg.Std |
PRO Neg.Hi |
ETERNA |
ASTIA |
クラシックネガ |
ACROS |
|
GE |
OFF |
OFF |
OFF |
OFF |
OFF |
OFF |
STORONG SMOLL |
弱 |
弱 |
強 |
OFF |
強 |
弱 |
弱 |
|
CCB |
弱 |
強 |
弱 |
弱 |
強 |
強 |
強 |
WB |
AUTO |
AUTO |
AUTO |
AUTO |
AUTO |
AUTO |
AUTO |
R:0 B:0 |
R:1 B:0 |
R:0 B:3 |
R:-4 B:5 |
R:2 B:1 |
R:1 B:1 |
R:0 B:0 |
|
DR |
AUTO |
AUTO |
400 |
AUTO |
400 |
400 |
AUTO |
H:0 S:0 |
H:+2 S:-1 |
H:+3 S:-1 |
H:-1 S:-1 |
H:-2 S:0 |
H:-2 S:-1 |
H:+1 S:+1 |
|
カラー |
0 |
+1 |
-3 |
-2 |
+2 |
-2 |
- |
シャープネス |
0 |
-1 |
+2 |
-1 |
0 |
+1 |
+2 |
NR |
0 |
+3 |
0 |
0 |
+1 |
-1 |
-4 |
明瞭度 |
0 |
-3 |
-2 |
-1 |
+2 |
-1 |
+3 |
他にもカスタム登録では
モノクローム カラー(モノクロ、アクロス設定時)
Dレンジ優先
が設定を弄れますが、今回は弄らなかったので省略しています。ホワイトバランスも全てオートにしていますので省略しようか迷ったのですが、富士フイルムのカメラはホワイトバランスを選んで、そこからホワイトバランスシフトの設定にいけるので、一応全て乗せています。
ホワイトバランスは、カスタム設定を元に、ケースに応じて変更したりする感じです。
一番上は、カスタム登録名です。どういうイメージの設定か、名前を付けておけばカスタム選択する時に分かりやすいので、是非付けた方が良いと思います。
ちなみに、各設定で撮影した写真は、以下になります。
カスタム2(PalePortrait)とカスタム4(Daylight)のみ、露出を2/3段あげています。
画像小さいのでいくつか違いが分からない設定もあると思いますが、結構違う設定も、分かってもらえるかな…。
それではこれから、一つ一つ紹介していきたいと思います。
カスタム1:Reset
一つ目は、Resetと名付けました。
カスタム設定はとても便利なのですが、一杯弄っちゃうと、設定を元に戻すのが大変です。そこで一つ、ニュートラルな状態の設定を一つ割り当てておくと素早く元に戻せますので、オススメです。
とはいえ僕は、初期設定でもカラークローム・エフェクトとカラークローム ブルーは常に弱で設定しています。再度載せると、以下がその設定です。
フィルムシミュレーション |
|
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
弱 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:0 B:0 |
ダイナミックレンジ |
AUTO |
H:0 S:0 |
|
カラー |
0 |
シャープネス |
0 |
ノイズリダクション |
0 |
明瞭度 |
0 |
最初の写真でいくと、完全な初期設定と比べると青が少し濃くなって、木々のシャドーが少し上がります。場合いよってはカラークロームブルーはオフにしても良いと思いますが、ほぼ初期設定ゆえに、なんでも撮れる設定です。
一応こんな感じの写真になります。
PROVIAなので、どうやって撮ろうかなと迷った時は、これで撮ります。
色を変に弄らないので、たくさんの色がある被写体の時は、この設定が一番ですね。
カスタム2:PalePortrait
二つ目は、PalePortraitと名付けました。名前通り、ポートレートで淡い感じを出して撮影したい時に設定しています。
設定内容はこんな感じ。
フィルムシミュレーション |
PRO Neg.Std |
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
強 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:1 B:0 |
ダイナミックレンジ |
AUTO |
H:+2 S:-1 |
|
カラー |
+1 |
シャープネス |
-1 |
ノイズリダクション |
+3 |
明瞭度 |
-3 |
実際の写真で拡大するとよく分かるのですが、明瞭度-3が結構効いてます。あとは、少しオーバー表現の為にシフトでR+1とし赤味を足しています。また、少し露出補正を上げて撮ることを前提に設定をしています。
実際にこの設定で撮ったのがこんな感じです。
本当は子供とかを撮る用の設定なんですが、ちょっとプライベート過ぎるので代わりに花の写真でも。
ふんわりした感じはいいのですが色は抑えめなので、食べ物とかはこの設定のままフィルムシミュレーションのみPROVIAとかASTIAの方が良いかもしれません。
カスタム3:Morning
朝に撮る、というわけではありませんが、朝の爽やかさやシャキッとした感じを出しつつ、明瞭度を少し下げて柔らかな感じも少し加えたイメージで設定しています。クセがない無難な設定なので、案外、色んなシーンで使えます。
フィルムシミュレーション |
PRO Neg.Hi |
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
強 |
カラークローム ブルー |
弱 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:0 B:3 |
ダイナミックレンジ |
400 |
H:+3 S:-1 |
|
カラー |
-3 |
シャープネス |
+2 |
ノイズリダクション |
0 |
明瞭度 |
-2 |
白飛びギリギリを攻めるため、ダイナミックレンジは400%にしつつでもハイライトは+3に。ホワイトバランスシフトの青みの+3が被写体によっては邪魔しますが、もともと青味や紫味がある写真が好きなので、個人的にはそれほど気にならないことが多いです。
作例はこんな感じです。
空の色合いが、個人的に好きです。
PRO Neg.Hiの影響か、シャドーを-1にしてもまぁまぁシャドーが締まります。
カスタム4:Daylight
僕は色が薄めな写真が好きなのですが、これは特にそれに特化したカスタムです。光が沢山入ってくるイメージと、フィルム写真の時代知らないのですが、昔の写真をイメージしています。まだ、思った通りの写真にならないことも多く、完全な設定ではないかな…
一応現在は、こんな感じになっています。
フィルムシミュレーション |
ETERNA |
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
OFF |
カラークローム ブルー |
弱 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:-4 B:5 |
ダイナミックレンジ |
AUTO |
H:-1 S:-1 |
|
カラー |
-2 |
シャープネス |
-1 |
ノイズリダクション |
0 |
明瞭度 |
-1 |
ポイントは、これもカスタム2と同じように露出を少しオーバー気味に撮ることを想定していることと、結構青緑色に寄るようにしています。グレイン・エフェクトとも相性良さそうなんですが、普段はOFFにしています。
晴れの日の撮影に向いているかな。
この写真は特に設定が上手くいったなと思っています。
カスタム5:Twilight
カスタム3、4に合わせこのカスタム5も時間帯の名前を付けました。(Daylightは昼間より日光の意味の方が強いですが…)
テーマ的には時間の変化の設定で統一感があるので、選ぶ時も自然な感じで選択しやすいです。
Twilightの設定はこんな感じで、名前通り、夕暮れの時間帯をイメージしています。
フィルムシミュレーション |
ASTIA |
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
強 |
カラークローム ブルー |
強 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:2 B:1 |
ダイナミックレンジ |
400 |
H:-2 S:0 |
|
カラー |
+2 |
シャープネス |
0 |
ノイズリダクション |
+1 |
明瞭度 |
+2 |
夕日を強調させるように赤紫を少し足し、色飛びを抑えるためにダイナミックレンジ400%固定にしています。あとは、雰囲気でホワイトバランスを変化させる感じです。
完全に夕日にならないと、結構オーバー表現な感じになります。使い所が難しい設定です。
ちなみにX-T3で、似たようなカスタム設定で撮った写真比較ですが、DaylightとTwilightでこれ位違います。(X-T3は明瞭度やカラークローム ブルーが使えないので、厳密には表現がちょっと違います)
カスタム6:NegaFilm
比較的最近出来たフィルムシミュレーションであるクラシックネガですが、これを選ぶだけでもかなり写真のイメージがガラリと変わります。ただ、かなり癖の強いフィルムシミュレーションなので、まだ上手く使いこなせていません。そこで、自分の中で、もう少し使いやすくすることを目的に作りました。
設定は以下になります。
フィルムシミュレーション |
クラシックネガ |
グレイン・エフェクト |
OFF |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
強 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
R:1 B:1 |
ダイナミックレンジ |
400 |
H:-2 S:-1 |
|
カラー |
-2 |
シャープネス |
+1 |
ノイズリダクション |
-1 |
明瞭度 |
-1 |
通常の露出補正だと、やたらと空が白飛び寸前までハイライトになるイメージだったので、ダイナミックレンジ400%とハイライト-2の合わせ技で、情報を残すようにしています。緑色が個人的に少し苦手な色になるので、気休め程度にカラーを-2にして、その分ホワイトバランスシフトの方で、(好みの色が紫なので)RとBをそれぞれ1だけ色を足しました。
あと、これは露出を少し下げて撮ることも多いです。
癖の強さはまだまだ強いので、被写体は選ぶ感じですかね。初めはクラシッククロームで一つカスタム設定を作ろうか迷ったのですが、今はこれで落ち着いてます。
やっぱりオーバー目な表現になりますね。
室内では、屋外ほどのクセの強さが無くなるみたいで、少し使いやすくなります。
カスタム7:MonochromeFilm
最後の設定です。一つくらいはモノクロで設定作りたいなと思って作ったカスタムです。
テーマとしては、ちょっと大袈裟なモノクロ写真。設定は以下になります。
フィルムシミュレーション |
ACROS |
グレイン・エフェクト |
STORONG SMOLL |
カラークローム・エフェクト |
弱 |
カラークローム ブルー |
強 |
ホワイトバランス |
AUTO |
ホワイトバランスシフト |
- |
ダイナミックレンジ |
AUTO |
H:+1 S:+1 |
|
カラー |
- |
シャープネス |
+2 |
ノイズリダクション |
-4 |
明瞭度 |
+3 |
階調が豊かなアクロスをベースに、よりコントラストを強め、よりザラっとした感じを出したくて設定しました。
たまにモノクロで撮りたくなる時に、使います。
白黒は難しいです。もっと上手くなりたい。
ブログ用に写真を縮小すると、グレイン・エフェクトがあんまり分からないですね。
まとめ
色合いの好みも変わるので、これからも設定が変わっていくこともあるかとは思いますが、現在はこれで落ち着いています。
皆さんの設定の参考になれば幸いです。
今回はこれ位で。
ではまた。