カメライフログ

主に、カメラや写真に関して書いています。たまに、他の事も書いてます。

X-T30IIが発表されるっぽいという事を受けて、僕の欲しいXシリーズを考察

どうも、は→とです。

 

一部情報で、9月の初めに「X-T30II」というのが発表されるらしいという噂が立っています。あとGFXの新商品と。

 

2021年8月現在Xシリーズのレンズ交換式には、

H、Pro、T1桁、S、T2桁、E、T3桁、Aの8シリーズがあります。こうしてみると随分シリーズが増えましたね。

僕自身、所有している若しくはしていたレンズ交換式のXシリーズはX-T1、X-E2、X-M1、X-Pro2、X-T3がありまして、まぁぼちぼち散財しています(笑)

長年Xシリーズを使っていると「ここが最高だな」「こういう機能が欲しいな」「ここが残念だな」と思う事が色々出てきます。

 

Xシリーズは他のメーカーと違い、センサーとプロセッサーの世代が同じなら、シリーズが違っても出てくる絵が一緒であるという事が特徴です。画素数とかで差が付いている訳ではないんですね。だからこそある意味、何選べばいいんだろうと迷ってしまうこともあるのかなと。

今日は、もの凄く僕の主観ですが、各シリーズの特徴と僕の思う良いところ残念なところ、最後に僕の理想とするカメラの話をしたいと思います。

 

                                  

 

X-Hシリーズ

 Xシリーズのフラッグシップモデルです。X-Proがプロモデルちゃうんかいというツッコミが聞こえてきそうですが、立ち位置的にはHシリーズがフラッグシップです。

多分、写真も動画も撮れるX-ProとX-T1桁の上位互換という目的で作られ、Xシリーズ初の手振れ補正内蔵のカメラで満を持して発表された商品だと思うのですが、その直ぐ後に新しいセンサーを積んだX-T3が登場。完全に戦略ミスで、人気を奪われてしまった不遇のシリーズです。

X-Hシリーズの良いと思うところ

やはり、手振れ補正はあると便利。最初の機種という事で結構大きく今となっては技術的に遅れていますが、X-H2ではきっと大きく進化する事でしょう。僕は写真メインな人なので、3軸チルトも良いと思うポイントです。人によってはフェザータッチシャッターの感触が心地よいそうです。サブモニターがあるのは、やはりフラッグシップとしてプロが使う事を想定してのものでしょう。

X-Hシリーズの残念だなと思うところ

初めてX-H1を手に取ったのは富士フイルムイメージングプラザへ遊びに行った時。手に取った時の正直な感想は「でかっ」でした。まぁフルサイズだともっと大きい機種も一杯あるんですが、今までのコンパクトなXシリーズに手が慣れてしまっていたので、正直このサイズを普段から携帯して出かけようと思うことはありませんでした。用途的には仕方ないかな。

タイミングが悪かっただけで、単体で見ると、いいカメラだと思います。

 

X-Proシリーズ 

Xシリーズの始まりは10年前の2011年に発売されたX100から。最初はプレミアムコンパクトカメラだったんですね。その後、Xシリーズ初のレンズ交換式カメラとして、X-Pro1が発売されました。きっと、他に機種がなくて唯一の最上級機だったのでProって名付けちゃったのでしょう。今は、趣味に全振りしたような尖った機種となっています。本当はX-HシリーズがProで、Proが"Hobby"とかでHシリーズを名乗った方がしっくり来るんだと思います。

X-Proシリーズの良いと思うところ

良くも悪くも趣味全開なところですね。「撮っていて楽しい」事に重きを置いたカメラなんて、そうそう有りません。このカメラに小型レンズを付けた時の佇まいは、「美しい」の一言。この所有欲を満たしてくれる感じがうける人にとっては、唯一無二のカメラでしょう。

X-Proシリーズの残念だなと思うところ

個人的には、流石にやりすぎでした(笑)液晶を隠したりしたのは、ファンクションボタンが沢山必要な僕にとっては致命的。今のXシリーズは十時ボタンが無く、代わりに液晶の上下左右フリックがファンクションボタンを兼ねてますからね。あと、今は電子ビューファインダーが十分進化したので、光学ファインダーをあまり使わない。折角ファインダーを除いて撮影する楽しみを提供するなら、もっと電子ビューファインダーの倍率を上げてHシリーズやTシリーズ並みに見やすくして欲しいと思います。

これの為に、X-Pro3は購入を見送りました。

 

X-T1桁シリーズ

主観では、Xシリーズで最も汎用性に優れた優等生。最新機種X-T4で手振れ補正まで付いたことで、更にその体制を盤石なものにしました。 多分この機種を購入して「失敗したな」と思う人は、少ないのではないかと個人的には思います。あと、高機能を活かすためにX-T4からバッテリーが新しくなったのが特徴で、他のXシリーズのカメラとの併用を考えている方は、そこだけ注意が必要です。

X-T1桁シリーズの良いと思うところ

兎にも角にもその汎用性です。X-H2が発表されていない2021年8月現在実質完全なフラッグシップ機であり、この機種で撮影に困ることは基本有りません。ある場合、他メーカーを検討した方が良いでしょう。ファインダーの見易さ、ダイヤルやボタンによる素早い設定変更、動画にまで対応したUIなど、万全の布陣です。

X-T1桁シリーズの残念だなと思うところ

これは少数派の意見になってしまうかと思いますが、僕は基本動画は取らないので、正直X-T3からの正統進化の方がありがたかったです。モニタが3軸チルトからバリアングルに変更されたことと、動画切り替えレバーの為に測光モード選択レバーが無くなったことが、個人的には非常に残念だなと思うポイントです。

これの為に、X-T4は購入を見送りました。

 

X-Sシリーズ

突如として加わった新シリーズ。今まで動画にそれ程重きを置いていなかった富士フイルムですが、時代の流れに合わせる為、動画撮影に特化したシリーズが加えられました。といっても勿論写真撮影にも十分使え、手軽な金額で手振れ補正を内蔵したのは凄いと思います。特徴としてはXシリーズにしては珍しくしっかりしたグリップで非常に持ちやすいことと、動画に対応する為にX-T4と同じくバリアングル液晶を採用していること、そして他メーカーを使用していた人が使う事を意識してか、UIがどちらかというと一般的なモードダイヤル式であることですね。

X-Sシリーズの良いと思うところ

このコンパクトさ、そして圧倒的なコストパフォーマンスは非常に魅力的です。動画を気軽に撮りたいという人には、間違いなく検討に値する機種でしょう。富士のXシリーズで手振れ補正が付いているのは2021年8月現在X-H1、X-T4、X-S10しか有りませんので、「手振れ補正付きのカメラが欲しい」という人も、実質これかX-T4位の選択肢になってしまうので、あとは価格を見て相談といったところになるのではないでしょうか。

X-Sシリーズの残念だなと思うところ

他メーカーからの流入を狙っているので、UIが富士フイルムの特徴的なそれではありません。僕は富士の操作性に慣れ、他が使いにくくなっているので、どうしてもこの操作性が好きに慣れませんでした。

これの為に、X-S10は購入を見送りました。

 

X-T2桁シリーズ 

名前からも分かるように、X-T1桁シリーズの弟分。兄弟揃って富士フイルムの中でも人気機種です。実際に購入者も結構いるんじゃないかな。

X-T2桁シリーズの良いと思うところ

こちらもコストパフォーマンスが非常に高いです。X-T1桁シリーズの一部の機能だけ削り落とし、その分小さく・軽く・安くしているのですから人気なのも頷けます。T1桁が欲しいけど値段がネックだなぁと思う人にとって、あとはT2桁でどこまで許容できるかが購入するポイントになるかと思います。

X-T2桁シリーズの残念だなと思うところ

僕も昔からずっと気になっている2桁シリーズですが、ずっと購入を踏みとどまっている理由が、「電子ビューファインダーの見にくさ」。これが初代からずっと変わらず、家電量販店で実機を手に取ってファインダーを覗いてみても「何か違うなぁ…」となってしまっています。

これが改善されれば、多分買うと思うんだけどな。

 

X-Eシリーズ

 X-Proシリーズの弟分「だった」シリーズです。個人的には、最も立ち位置が迷走しているシリーズだと思っています。

X-Pro1が発売されて暫く、光学ファインダーを取り除きコンパクトになったX-E1が発売されました。その後1年ほどで、像面位相差AFを搭載しいくつかのブラッシュアップを行ったX-E2が発売されました。この頃が一番好きだったな。その後、時を経て誰が望んだのか大幅に小型化フラッシュとかの機能まで削ぎ落とされたX-E3が発売。さらに初心者向けのX-Aシリーズに寄ったX-E4が発売されました。

X-Eシリーズの良いと思うところ

まぁ、小型化されたのは一般的には良いところなんだと思います。確かに上位機種と同じ画質が得られてこのサイズなのは、凄いと思います。カメラ自体が箱型で納まりが良く、カバンに忍ばせるにもちょうど良いですね。

X-Eシリーズの残念だなと思うところ

フジノンレンズは高性能なのもあり、それなりに大きさのあるレンズも沢山有ります。正直、個人的にはそのサイズのレンズを付けるにはカメラが小さすぎ。多少大きくてもX100VのOVFを無くした位の機能の方が、よっぽど魅力的でした。

特にX-E4になってカメラの美しさこそ素晴らしいですが、ダイヤルを減らしたりストラップ取り付け部がスリットタイプになったりと、大分Aシリーズに寄せてきましたので、もうAシリーズ作らないのかな。

X-E3以降の方向性から、「なんか理想とは違うな」という事で購入は見送っています。

 

X-T3桁シリーズ

僕は一番魅力を感じないシリーズです。推測ですが、多分このシリーズは今後衰退していくと思います。

当時、X-Pro → X-E → X-Aという流れで箱型のカメラにランクがあったので、

一眼レフスタイルもX-T1桁 → X-T2桁 → ○ ←よし、3桁作ろうとかそんな感じだったんだと思います。

X-T3桁シリーズの良いと思うところ

正直、いいところが思いつかない。強いて言えばAシリーズにファインダー付いているので、「ファインダーを覗いてカメラを撮りたい」という初心者向きなんだろうけど、そんな向上心のある人には間違いなくSシリーズやT2桁シリーズを勧めます

X-T3桁シリーズの残念だなと思うところ

最初に書いたけど、魅力がない。持っている人には大変失礼ですが、今はこれだけ沢山のシリーズがある中で、敢えてこれを選ぶ理由が見当たらないのがこのシリーズです。

 

X-Aシリーズ

最後に、X-Aシリーズです。富士フイルムの入門機という事で、これとT3桁シリーズはセンサーが違います。昔X-MシリーズというのもX3兄弟の末っ子という事で1機種だけ出たのですが、しれっと無くなってこのシリーズが末っ子の地位を確立しました。欠番はありますが2021年8月現在X-A7まで出ており、最も沢山の機種が出ているシリーズとなります。売上金や利益率は違うと思いますが、販売台数ならこのシリーズが一番売れていると思います。

X-Aシリーズの良いと思うところ

やはりその手軽さでしょうか。ちゃんとこのシリーズに合わせる為に、素材感や絞りリング・明るさ等の犠牲は有りますが小型軽量のレンズも用意されており、まさに富士フイルムを使いたい初心者にはうってつけかと思います。

X-Aシリーズの残念だなと思うところ

とはいえ、こだわりがあるのが富士フイルム、個人的には良い事だとも思うのですが、妥協しきれていない部分もあり、完全な初心者にはまだ使いにくいですね。もっと他メーカーの初心者向けカメラは吹っ切れてる気がします。あと、僕はこの機能では満足できないのでずっと購入はしていません。

 

 

僕が欲しいカメラ

とまぁ、最近のはどのシリーズも思うところがあり購入を見送っている状態です。Xシリーズは大好きなんですが、やはり万人受けのカメラは中々無いですね。

色々なシリーズを使ってきて僕が理想とするカメラが見えてきたので色々箇条書きすると、

  • ファインダーは拘りたい(倍率が大きく見やすい)
  • 形状(レンジファインダー型、一眼レフ型)は時と場合と付けるレンズによる→つまり両方のカメラが欲しい(笑)
  • 手振れ補正はあれば嬉しいが絶対ではない
  • 最低限の設定変更(露出、SS、絞り、ISO、測光モード)は専用ボタンもしくはダイヤル必須
  • モニタはチルト、可能なら3軸(X100VやX-E4の様に薄型なら、標準チルトでもOK)
  • カードスロットは1つでもいいけど、UHS-IIは出来たら欲しい
  • 動画はなんなら無くてもいい
  • ボディは大きすぎず小さすぎず。X-T2位が一番理想だったかな

と言ったところです。今まで出てきたカメラで言うと

  • X-Pro2をEVFだけにして横幅を小さくし、正常進化させたモデル
  • X-E2をそのまま正常進化させたモデル
  • X-T3をそのまま正常進化させたモデル
  • X-T30のEVFを大きくして正常進化させたモデル

みたいなのがあれば、多分買ってたと思います。

 

今、チャンスがあるのが今度発表されると噂のX-T30IIですが、どうなんだろう。

今まで全部同じファインダーだったから無いかな。改善されてたらいいな。