どうも、は→とです。
皆さん木のペンって好きですか?僕は大好きで、色々持っています。
でも木軸のボールペンで(中国製を除き)簡単に買えるものはそれ程世に多くは無くて、突き詰めていくと、大体みんな行きつくところは一緒のようです。
その中で個人的に似たようなジャンルになるのは、以下の2本ではないかと思います。
野原工芸 の 木のボールペン・スタンダード
と、工房 楔 の ルーチェペン です。
どちらも日本の木工品を作っている会社で、文具の会社という訳ではありませんが人気のペンを販売しています。沢山の樹種が有り、性能も一長一短。間違いなく素晴らしいペンです。
どっち買おうかな?って考えている人もいるかもしれません。僕は思いました。そして、どちらも買っちゃいました(笑)
せっかく手元に2種類あるので、各部見比べたいと思います。購入の参考になればということで。
他のペンも紹介していますので、もし興味がある場合はこちら
まずは商品紹介
■野原工芸
人気過ぎて現在入手困難です。転売ヤーこの世から居なくなればいいのに。某人気YouTuberさんの影響かな。木のボールペンはスリム、スタンダード、ロータリーの3種類。僕は一般的なスタンダードの胡桃(クルミ)を持っています。ヨーロッパ家具四台銘木の一つなのですが、ラインナップの中では安価に手に入ります。
■工房 楔
木と契りを交わすなんて、素敵な名前です。ボールペンはルーチェペン、パトリオットペン、パナッシュペンがあります。パトリオットペンの方が有名なのかな?僕のはルーチェペンのブラックウッド(グラナディア)。マメ科の木で、ローズウッドの仲間だそうです。木管楽器でよく使われる木材だとか。こっちも入手困難。同じく転売ヤーくたばれ。
各部比較
それでは一つ一つの項目を、比較していきます。
それぞれに名前を書いていくと長くなるので、一部
野 … 野原工芸
楔 … 工房 楔 で表記します。
箱
ペンとは関係無いですが、まずは箱から。野原工芸は人工革のような表面に金色の文字。中にはウッドキューブやメンテナンス用オイルも入っています。地味に箱下側の黒い方も模様が入っていて、拘りが凄いです。ペンの金額が上がると、なんと桐箱に入って届きます。
工房 楔の方は箱は紙製ですが表面に凹凸があり、何より内部のペン保護の布が、非常に高級感があります。どちらにも商品案内や取扱説明書が一杯入っていました。
全長
ノギスみたいな正確な測定でなくてスミマセン。ちょっとだけ工房 楔の方が長いですが、約1mmの差です。違いはほとんどありません。両者比較すると違うところの方が多いのですが、コンセプトは良く似ているのだと思います。
並べてみたところ
重さ
樹種によって重さも違うと思いますが、どれであっても、野原工芸の方が重いです。多分使っている金属パーツが野原工芸の方が多いのでしょう。外観的にも、木材の面積が多いのは工房 楔の方です。
どちらも重心はほぼ真ん中あたりですね。
最大径
工房 楔の方が太いですね。両者見た目で違うのが、一番膨らんでる部分が野原工芸はペンの中腹の部分、工房 楔はペン先寄りであることです。
持ち手付近の径
変わらず工房 楔の方が太いです。ただ最大径と比べると、差は少なくなります。あと僕の持ち方だと、野原工芸は木だけでなく真鍮部分も手に掛かります。
使用リフィル
野 … PILOT(パイロット) アクロインキ BRFN-30F
楔 … SCHMIDT(シュミット) easyFLOW(イージーフロー)9000 M
アクロインキはuniのジェットストリームインクと並んで、非常に日本語に適したインクだと思います。シュミットのイージーフローはG2規格のリフィルなので、対応商品が無数にあり、それこそジェットストリームインクに交換も出来ます。イージーフローも個人的には海外製リフィルでは一番の低粘度インクだと思っています。非常に書きやすい。
値段は野原工芸のアクロインクの方が安いことが多いです。汎用性という点では、G2規格を使っている工房 楔の方がリフィルを選べる幅が広いかな。
ノック音
ノックの固さは、野原工芸の方が柔らかいです。ノック部の形状的には、工房 楔の方が頭が大きいのでノックしやすいかもしれないです。
ノックの感触は野原工芸の方が好き。
ペン先のブレ
野 … 全然ブレない。凄い
楔 … 角度によっては結構ブレる(書いているとカチャカチャと金属が当たる音がする)
ここは野原工芸の精度の高さに驚かされます。流石人気ペンです。
工房 楔はリフィルと口金の間にわずかに隙間があります。隙間はわずかで、セロハンテープを半周巻いただけで、気にならなくなります。
G2規格のリフィルはタンクの容量が大きいので、頻繁にセロハンテープを巻く必要はないですが、初めからしっかりしているのは野原工芸ですね。
値段
野 … 4,950円(樹種によって、4,950~13,200円)
楔 … 6,000円(樹種によって、6,000~20,000円)
公式HPで買える範囲です。ちょっとだけ野原工芸の方が値段が安いです。
追記:値段は結構変わっています。当時は安かったんだなぁ…
見た目
シンプルなのは工房 楔の方です。野原工芸は金属パーツで2色使うので、木材を黒以外選ぶと、どうしてもちょっとゴチャゴチャします。新型シャープペンシルの固定口金の様に、口金とかの部分も黒メッキだったらいいのに。形状の好みは人それぞれですね。
(凄く個人的な主観が入った)書き味
野 … アクロインキと相まって、かなり滑らか
楔 … リフィルによって違うと思うが、セロハンテープで調整しないとやはりペン先のブレが気になる。調整すると、どちらも書きやすいかな。もう好みの差だと思います。
ペン先って大事ですね。これだけで、書いてて随分集中力が違います。どちらも太軸の部類に入ると思いますが、総じて持ちやすいです。
木の手触り
野原工芸の方は、ウッドキューブとも表面の感じが違うので、オイルによる膜がある感じです。自然な感じが好きな人は、少し気になるかな…?持っている樹種によって違うとは思いますが、工房 楔のこのブラックウッドの手触りは本当に最高ですね。ずっと触っていたくなります。サラサラというより、すべすべです。どちらも長く使っていたら、また変わってくるとは思います。
木の加工精度
写真で分かるかな。拡大すると、工房 楔には一部段差があることが分かります。ここら辺の技術の高さは、野原工芸の方が良いみたいですね。
まとめ
どうでしょうか?勿論ペンの個体差もあるでしょうし、繰り返しになりますが樹種によっても違いが有りますので、ここで述べた以外の結果になる項目もあるかもしれません。あんまり比較をする人はいないかと思いますが、もしどっちも気になっている人がいて、参考になったら、幸いです。
本当は野原工芸で一番欲しかったのは木のボールペン・ロータリーのマーブルウッドだったのですが、今は実店舗でしか買えないみたいなので、長野に旅行に行くことが有れば是非買ってまた紹介したいと思います。お店の入店予約すら現在困難みたいですが…
ではまた。