どうも、は→とです。
最新機X-H1が発表されましたね。僕は動画撮らないので今回はパスですが、新たな機能である手ぶれ補正は気になるところです。
暫くしたらレビュー出てくるだろうから、見るの楽しみだな〜
2018年2月現在、Xシリーズの最新カメラのセンサーは第3世代のX-Trans CMOS Ⅲセンサーを搭載しています。新たなフラッグシップ機のX-H1もセンサーはそのままでした。
今更ですが、富士フイルムは他社のベイヤーセンサーと違い6×6の非周期性の高いこのセンサーを売りにしており、X-Aシリーズを除き、Xシリーズのミラーレスデジタルカメラに採用されています。
初めての方は、富士フイルムのHP参照
初代から像面位相差センサーを組み込んだ2代目、有効画素数を1630万から2430万へアップした3代目と着実に進化していますが、Xシリーズは機能面やサイズ等の差はあれど、同時期に発売されたものは同じセンサーを積んでいます。
「エントリーモデルでも、画質はハイエンドと同じ」
が売り文句だったりしてます。
つまり、他社と比較するとXシリーズの誕生から6年が経っていますが、これまでにX-Trans CMOSは3種類のセンサーしか存在していないことになります。(X-pro1からX-H1まで、それらのセンサーを積んだミラーレスデジタルカメラは全部で11台ということを考えると、確かに少ないですね)
今僕の所有しているXシリーズカメラはX-M1、X-E2、X-T1、X-Pro2。
センサーはX-M1が初代、X-E2とX-T1が2代目、X-Pro2が3代目でして、センサーでいうと全部持っています。
そこで、ふと思いました。
センサーで、絵作りにどんな違いがあるんだろう?
丁度カメラの断捨離を考えていたところでした。
あまりカメラを複数台持ち歩く習慣がなく、ましてや同じ被写体を同条件にしてそれぞれのカメラで撮影したことが一度もなかったので、手放す前に、富士フイルムの進化の過程、好みを知るにはいい機会なので、一度比較をしてみたいと思います。
X-E2とX-T1は同じセンサーなので、今回はX-M1、X-T1、X-Pro2の3種類を使って比較します。
さあ、撮影していこう
条件を合わせる為、三脚を使いレンズもXF23mmF2で統一しています。
フィルムシミュレーションも基本のプロビアで。
絞りを合わせ、ISO感度400で固定、測光モードマルチ、DR200%で同じで、WBもオートでカメラ任せにしました。
三脚へのカメラのマウントし直しとレンズ交換で若干の時間の差が有りますが、ほぼセンサーの差で比較出来るようにしています。
ピントはプロセッサーの問題なので、無視してください。三脚のマウント位置とセンサーの位置がカメラによって違うので、構図は若干ですが違います。
jpeg撮って出しですが、ブログ用にサイズは圧縮しています。X-Trans CMOS Ⅲセンサーは画素数が大きいので圧縮率が大きいです(今回の趣旨は色合い・濃淡・明暗といった絵作りの違いの比較ですので、解像感の高さは比較しません)
屋内撮影比較
まずは室内で試し撮りした結果が以下です。絞りはF8で統一しています。
センサーとプロセッサーの関係か、露出±0でも何故かX-Pro2(3代目)だけシャッタースピードが違いました。
X-Trans CMOS センサー
X-Trans CMOS Ⅱセンサー
X-Trans CMOS Ⅲセンサー
違い分かりますでしょうか?
後ろの障子を見ると少しだけ違いが有りますが(X-T1が少しだけ赤い)、僕の目ではほぼ絵作りの違いは分かりませんでした。
メーカーが違うカメラだと各社絵作りが全然違っていたりするのは比較すればすぐ分かるのですが、この3枚は赤、青、黄、緑、どれも同じような色味ですね。
センサーが進化しても目指している絵作りが変わらないというのは、使っていて安心がありますし好感が持てます。
シャッタースピードの差がありましたが、明るさの差も感じませんね。
屋外撮影比較
続いてはカメラを持ち出して、自然光の下での撮影。さあ、どんな差が有りますでしょうか?
これもF8で絞りを統一しています。
X-Trans CMOS センサー
X-Trans CMOS Ⅱセンサー
X-Trans CMOS Ⅲセンサー
同じくAモードにして露出±0にして撮影したのですが、それぞれシャッタースピードが違います。カメラの認識する明るさが違いますね。X-T1(2代目)が一番明るくて、X-Pro2(3代目)、X-M1(初代)と段々暗くなっています。
色味に関しては、やはり少~しだけX-T1(2代目)が赤みを帯びているような気がします。
別の場所でも撮ってみましょう。
X-Trans CMOS センサー
X-Trans CMOS Ⅱセンサー
X-Trans CMOS Ⅲセンサー
この写真では色味に違いは感じませんでした。条件が違う2枚ともX-T1(2代目)→X-Pro2(3代目)→X-M1(初代)の順に明るいので、もうこれは仕様なのでしょうか?露出については、数字に惑わされず好みに設定して撮影したほうがよさそうですね。
夜景撮影比較
昼は2枚とも似た傾向になりましたが、夜はどうでしょうか?
この3枚は絞りをF2で撮影しました。
X-Trans CMOS センサー
X-Trans CMOS Ⅱセンサー
X-Trans CMOS Ⅲセンサー
X-T1(2代目)が明るいのは相変わらずですが、差が大きいですね。
車が止まっている時に撮影したので、それほど光量に違いは無い環境のはずですが。
そして今度はX-Pro2(3代目)の方が暗いです。画素数のアップが影響しているのでしょうか?ネットでは感度も向上しているという評価でしたが、コントラストが強いので、暗部の露出を抑えてノイズも抑え込んでいるような印象も受けました。
今回は色味も違います。赤みが強いのも3代目ですね。WBはオートだったのでカメラの性能の違いでしょうか。肉眼に近い色という印象は、X-M1(初代)でした。
センサー以前の問題。液晶は改善要
夜景は違いが大きかったですが、屋内・昼間の屋外撮影については大きな違いの無かった3機種。作品作りをしていく方にとっては、良いことですね。ただ一つ、その作品作りに大きな影響を及ぼしそうな問題も…
それが、この液晶画面の差です。
なにこれ??
今まで使ってきて気付きませんでした。カメラによって、液晶の色合いが全然違う。X-M1は赤、X-Pro2はどちらかというと青(というか緑?)っぽく、X-T1は黄色味を帯びています。明るさも、実際以上にX-T1が露出オーバー気味。
Xシリーズはjpeg撮って出しか、RAWで撮影してもカメラ内現像を推奨しています。
でも肝心の液晶がこれでは、仕上がりに影響しますね。
センサーとは関係が有りませんが、それぞれの機種が持つ色味の特徴を掴んだ上で調整しないと、「出来た!」と思ってもPC等で確認して「何か違う…」となりかねませんので、ここは色を大事にするFUJIFILMにはきちんと揃えてもらいたいですね。
まとめ
今回の比較では夜は違いがそれなりに有りましたが、概ね方向性は変えずに進化しているセンサー。これからも正常進化をしていってもらいたいものです。
次のセンサーは何年後かな?
物欲が止まらないなぁ(笑)